兄弟で相続、仲が良くても話し合いで揉めた理由

皆様、こんにちは。司法書士の竹本海雅です。
今回は、実際のご相談を通して、兄弟間の相続トラブルについて書いてみようと思います。


「うちは大丈夫だと思ってました」

ご相談に来られたのは、三人兄弟の次男の方。
「兄弟仲は良好で、特に揉めるようなこともないはず」とおっしゃっていました。

ただ、いざ遺産分割の話になると空気が変わります。
「親の介護をしていたのは自分だから家をもらいたい」と主張する長男。
「実家は要らないから、現金にして平等に分けてほしい」と言う末っ子。
立場や思い出が違えば、主張もズレてきます。

私としては、最初に「このご家族はスムーズに進みそうだな」と思っていたので、内心ちょっと驚きました。


お金の問題、だけじゃない

相続トラブルというと「財産が多い家の話」と思われがちですが、実際には金額に関係なく揉めることが多いです。
その理由の多くは、“お金”ではなく“気持ち”の方。

  • 誰が親の面倒を見たか
  • 家を出たのは誰か
  • 親が誰を可愛がっていたか

そういった“見えない部分”が積もり積もって、最終的に相続で表に出てくる印象があります。
だからこそ、話し合いがこじれてしまうんですね。


感情のぶつかり合いを防ぐには

個人的に感じているのは、「いかに冷静な場をつくるか」が大事だということ。
そのためには、第三者(司法書士や他の士業)が入って中立的に状況を整理することが、意外と効果的だったりします。

あと、できることなら遺言書があるとトラブルはかなり減ります。
「お父さんはこうしたかったんだね」と、指針になるだけで話し合いの方向性が変わってきます。


「うちは大丈夫」だからこそ、備える意味がある

私もこの仕事を始めてからまだ間もないですが、
「本当に仲が良かったはずの兄弟が、相続をきっかけに口を利かなくなってしまった」
という話を何度も耳にしています。

だからこそ、早い段階で専門家に相談して、感情的になりすぎない話し合いの環境を整えるのが大切だと感じています。


最後に

私自身、司法書士になってから、色んなご家庭の背景や想いに触れる機会が増えました。
一件一件のご相談に誠実に向き合って、少しでも「相談してよかった」と思っていただけるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

相続について、「なんとなく気になるけど、まだいいかな」と思っている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
専門用語なしで、できるだけわかりやすくお話しますので、お気軽にお問い合わせください。
皆様からのご連絡を心からお待ちしております。

本日はこのへんで。また次回のブログでお会いしましょう。

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